あいぼりー103号
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京王沿線2020年東京五輪で新種目に選定された空手。自由に技を繰り出す試合形式の「組手競技」と、定められた形の演武を行う「形競技」の2種目がある。慶應義塾大学の體たい育いく會かい空手部1年の尾野真歩さんは、「形競技」での五輪出場という大志を胸に秘め、練習に打ち込んでいる。尾野さんは、幼稚園の時、兄の影響で空手を始め、以来メキメキと実力をつけていった。京王沿線の日本大学鶴ヶ丘高等学校空手道部に入部した際には「日本一になる」という目標を定めて練習を重ね、女子主将を任されるまでになった。だが、高校2年で優勝を目指して出場した全国選抜大会で大きな壁にぶつかる。「決勝進出と準決勝敗退では大きな差があります。全国大会で3位が続いていたので、またか、という思いでした。厳しい試合を何とか勝ち上がったのですが、最後に負けたのが本当に悔しかったです」初めて練習に行きたくないと思うほど、深く落ち込んだという尾野さん。だが、顧問の先生からの激励により、さらに空手に没頭。高校最後のインターハイでは、見事に準優勝という結果を残す。挫折を味わい、悔しい思いをしたからこそ、尾野さんは「上手くなりたい」との思いが強くなったという。「形で、人体が成し得る究極のスピード、キレ、美しさを表現するのが理想。そこに注目して見てもらいたいです」高校時代、練習後に高校のある明大前駅近くのラーメン店に行くのが楽しみだったという尾野さん。大学に進学した現在は大学の授業に加え、キャンパスから道場まで約1時間かけて移動し、練習に励む毎日を送っている。忙しくも充実した日々の中、次なる目標も見えてきた。 「東京五輪に出場したい気持ちはもちろんありますが、シニアの選手と比べれば、まだまだ実力不足。もっと力をつけ、いずれは 〝空手の形といえば尾野真歩〞と言われる存在になりたいです」撮影:慶應義塾大学 日吉キャンパス内 日吉蝮まむし谷だに道場13ivory 2017 July

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